2011年10月から2012年9月末まで留学していました。
2年前からトルコ?イスタンブールの市民向けのコースで日本語教師として働いています。
留学が終わって5年があっという間に経ってしまいました。帰国してしばらくは奈良にいるような感じがして、奈良の町並みや風景が頭の中から離れなくて、「私はきっとまた戻ってくる」とずっと思っていました。1月に大阪から奈良行き電車の中で、どきどきしながら、奈良の空を見上げる時間を楽しみにしていました。奈良に着いて、改札口を出たら、なんと涙がこぼれてしまい、ふるさとに帰ったような気がしました。奈良はサヨウナラしたままだったことは、心の刻んだ奈良の思い出を取り戻しました。和泉元先生と5年振りに再会できて、とても嬉しかったです。泣き虫の私は溢れていた懐かしい気持ちで、先生の部屋で泣き出しました。全然お変わりない和泉元先生と一緒に食事しながら、色々お話ができました。先生は5年前の私を思い出させてくれました。どんな人だったか、何をしていたか。時間と共に忘れていく自分のことをこうして改めて聞かせてもらうのは、もっと前に進める為にとても大事だと思っています。奈良に戻ってきて、本当は5年前の自分に出会いたかったです。今は、「ちゃんと前を見よう、諦めちゃ駄目だよ」という気持ちです。
振り返ってみたら、奈良での留学は自分探しだったような気がします。とにかく日本で生活しているという他愛のない気分で、留学時代の大切さをあまり理解できていなかったかと今は思っています。難しい授業やより優しい授業を受けて、自分の日本語レベルは本当は何だろうと困った時もあります。実は毎日をもっと大事にすれば、きっと今よりレベルアップできたはずなのですが、それでも今になって、日本語を教える人たちの目からすると、誰でも簡単に得ることができない知識や経験を奈良での留学のおかげで得ることができたと感心しています。
日本語のA2レベルの授業で、漢字を教えているので、書道に興味があります。日本からウォーターペーパーと筆を買って帰って、生徒たちと一緒に漢字の練習として書道を少しずつ試しています。留学中に受けた書道のレッスンや国の乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站で書道クラブに属していたことから、筆の持ち方や字の書き方など少し知識がありますが、これからは真剣に書道を勉強しようと思っています。
「将来の夢を叶えないまま死んでしまうの?」と泣きながら起きたその夢から4年が経って今、やっと将来何をやりたいかを見つけました。私は力の限り、誰かに何かを教えていきたいと思っています。それは日本語であれ、別の項目であれ、誰かの前に立ち、つまらない授業をしたいです。その誰かの人生に何らかの影響を与えたい、後になってから感謝してもらいたい、そういう夢なのです。
留学は人生において1回しかない大事な期間です。そして、今の友だちは皆でもう二度と再会することのない唯一の集まりなのです。勉強も遊びも満喫してください。いつか終わりがやってくると頭のどこかに入れながら毎日を大事にしてください。先輩からのお願いです。