私は将来英語の教員になりたいと考えているため、自身の英語力の向上と異文化理解の促進のために留学を決めました。また、世界各国から集まった人々との交流の中で、生活や社会、教育における違いや共通点を見いだし、日本での教育に活かすことができると思ったからです。
セントラルミシガン乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站、CMUを選んだ理由としては、交換留学をしていた先輩方や言語交換パートナーなどの話から興味をもったことがきっかけです。アメリカには世界中から多様な人が訪れるため、学びの場としてふさわしいと感じました。また、私はボランティアに興味があるのですが、CMUにはボランティアの制度や機会が十分にあり、参加してみたいと思ったことも理由の一つです。
2022年 10月
2023年 3月 5月
6月
7月 8月
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TOEFL取得計画に基づき勉強
TOEFL取得 CMUの先生との面接 奨学金のためのエッセイ作成 ビザ?パスポート取得のための準備 CMUからの書類を入手 ビザ?パスポートの取得 渡米 |
プログラムの期間中は、CMUのキャンパス内の学生寮に滞在していました。2人部屋×2の4人部屋でしたがルームメイトは私を含めて3人でした。ミールプランに加入していたので、基本的には寮の食堂でご飯を食べていましたが、たまに乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站内で使えるフレックスダラーというお金を使い、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站内の飲食店やマーケットで購入して食べることもありました。洗濯機?乾燥機?キッチンは寮の同じ階の人たちと共同で、シャワー?トイレは同じ部屋の人たちと共同で使っていました。
プログラムの前後では、友達の家でホームステイをさせていただきました。アメリカに到着してから寮に入るまでは、以前奈良教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站に交換留学していた方の家で、秋学期が終了してから日本に帰るまでは、今年奈良教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站に交換留学する予定の友達の家で生活させていただきました。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
12:00-12:50 |
9:30-10:45 English Education (WI) [ENG211] |
12:00-12:50 Visual Art [ART126] |
9:30-10:45 English Education (WI) [ENG211] |
12:00-12:50 Visual Art [ART126] |
15:30-16:45 Food and Culture [NDS271] |
16:00-18:00 Education [EDU107] |
15:30-16:45 Food and Culture [NDS271] |
時間 |
内容 |
10:00 |
起床 |
10:00~ |
食事、課題、自由時間 |
12:00~12:50 |
授業 |
13:00~13:45 |
日本語の授業の見学 |
14:00 |
食事、課題、自由時間 |
15:30~16:45 |
授業 |
17:00 |
食事、課題、自由時間 |
20:00~21:00 |
写真部 |
21:30 |
シャワー、課題、自由時間 |
1:00 |
就寝 |
留学を終えて変化したことはたくさんありますが、中でも大きく変わったと感じるコミュニケーション力、生き方、異文化理解、日本や教育についての考え方、英語に対する興味関心の5点について述べます。
まず、留学前と比べてコミュニケーション力が向上しました。今まではCMUのELIという語学学校がInternational StudentやExchange Studentをサポートしていたのですが、それが突然なくなって体制が変わってしまい、お互いに分からないことだらけで不安定な状態でした。聞いていないことでも一から丁寧に教えてくれる日本とは異なり、質問しなければ誰も何も教えてくれません。今までは何か気になることがあっても遠慮したり諦めたりして妥協してしまう性格でしたが、自分から行動してはっきり主張することの大切さを学びました。言語能力や文化のことを気にしすぎるあまり、初めは物怖じしたり難しく感じてしまったりすることもありました。しかし、自分から積極的に話しかけたり質問したりするようになると友達がたくさんでき、コミュニケーションをとることはこんなにも楽しいことなのだと分かりました。
多様な人とコミュニケーションをとる中で、いろいろな考え方を知り、生き方の幅が広がりました。例えば、1回生だと教えてくれた友達に「じゃあこれから、CMUに4年間通うんだね。」と言うと「そんなのまだ分からないよ。ここが気に入ったらね。」と当然のように言われ、驚きました。日本では、偏差値で乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站を選び4年間同じ乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站に通うことが普通で、編入や休学をする人はあまり多くありません。しかし、CMUには様々な年齢?背景の人がたくさんいました。常識や価値観が異なるため日本では難しいかも知れませんが、周りの目を気にしすぎたり流されすぎたりせずに、自分のしたいことをして生きていいのだと気づかされました。
また、日本と異なる文化に触れることで、私自身の態度も変化しました。私はイベントや日常生活、ホームステイで、ネイティブアメリカンやヒスパニック/ラティーノ、アフリカンアメリカンの文化に触れる機会がよくありました。日本でも学校教育として異文化理解を行うため、歴史や英語の授業で学んだことはありましたが、教科書で写真を見ただけではあまり興味を抱きませんでした。しかし、色とりどりの衣装を着て目の前で踊る姿を見たり、その方々の言葉や音楽を聞いたり、食べたことのないものを食べてみたり、家族として共に生活を送ったりする中で、人々が大切にしている価値観や考え方のよさが分かったとともに、その方々や文化に対して大変魅力を感じ、大好きになりました。私はその文化の中で生まれ育っていない、いわゆる部外者だったのですが、誰一人気にしたり排除したりせず、むしろ喜んで歓迎してくださり、とても温かかったです。どの文化の集まりでもダンスを教えてもらって一緒に踊ったのですが、それらは忘れられない思い出となりました。日本では、周りと同じであることを重視する価値観や、日本に住んでいる人のうち約97%は日本人であるという背景などから、異なる文化を排除する傾向が強いように感じます。日本人の「外国人」に対する態度や対応には課題が多いので、将来教員になって異文化理解を行う際は、人や文化と実際に関わる機会を設け、子どもたちが違いに対して魅力を感じ、興味をもってもらえるようにしたいです。
上記のように、今まで気にとまらなかった日本の課題や日本人の特徴?価値観などに目がいくようになったことも変化の一つです。教育に関しては、アメリカと日本で共通する要素はもちろんありましたが、異なることもたくさんありました。授業の一環としてアメリカの小学校や高校を訪問して学校生活を観察する機会があったのですが、日本では一般的によくないと言われていることが許されており、衝撃を受けました。例えば、アクセサリーの着用や、教室のデコレーション、お菓子を食べること、授業中に姿勢を崩すことなどです。私の訪問した小学校の子どもたちは、日本の子どもたちと比べてより子どもらしくのびのびと生活しており、いろいろな形の教育があるのだと改めて感じました。固定観念にとらわれすぎず、日本の社会や日本人の特徴を理解した上で、様々な方法を試していきたいです。
最後に、この留学を通して英語についての興味関心が非常に高まりました。今までは教科としての英語が好きで、発音の悪さや自信のなさから英会話は避けてしまっていました。しかし、日本語にはない音やポジティブな表現を聞いたり話したりする中で、言語としての英語が大好きになりました。今では英語でコミュニケーションをとることがとても楽しく、日本に帰ってからでも日常生活で英語を使うことを意識しています。
留学を終えて、発音をもっと向上させて言語としての英語に触れたいという思いがより強くなりました。今は、今回の留学で仲良くなった友達とビデオ通話をしたりチャットを送り合ったりして息抜きをしつつ、教科書だけにとどまらないリアルな英語にこだわって勉学に励んでいきます。また、日本語の授業や日本語クラブに参加したことから、第2言語としての日本語教育や日本そのものに対する興味が高まりました。今後は国際関係の授業やイベントに積極的に参加し、留学生をサポートしていきたいです。
一回目のホームステイでいただいたタイ/ラオス料理(8月)
ベストフレンドと寮の食堂でごはん(11月)
二回目のホームステイで友達と作ったゆきだるま(1月)
私にとってこの留学は、今まで生きてきた中で最も学びにあふれた楽しい時間だった。毎日新しいことに出会い、驚きや悲しさ、悔しさ、嬉しさ、いろいろな感情を経験し、無駄だと感じた瞬間は一度もなかった。たくさんの貴重な経験をしたが、それらは全て、私と関わってくれた人々のおかげである。
留学前の壮行会で、国際戦略センターのセンター長が「インターナショナルな人々を見てきてください。」とおっしゃった。私ははじめ意味を理解できず、その言葉がずっと頭の中にひっかかっていた。しかし留学を通して、私はその言葉の意味が少し分かった気がする。
アメリカではじめてできた友達であり、親友でもある彼は「インターナショナルな人」だと思う。私は発音が悪いことが恥ずかしくて英会話を避けていたため、リスニングやスピーキングが苦手だった。私が英語を話すのがあまり得意ではないということが分かると、目を合わせなくなったり他の人と話し始めたりする人もおり、悔しい思いをしたこともあった。しかし彼の場合は、私が上手く説明できなくても急かしたり失望したり話をやめたりせず、むしろ会話をたくさんしようとしてくれる。彼は、私が何かを言おうとするとすぐに気がついて“Tell me!”と笑顔で言ってくれるのだ。Tell meという言葉と彼の態度は、私が何か言葉を発するということは認められているのだと感じさせてくれて、いつも安心して話すことができた。
日本語の授業で知り合った親友は、例え意思疎通が上手くいかなかった時でも、決して翻訳を使わなかった。彼女にどうしてかと聞くと「話し続ければいつか分かるじゃない。」と言ってくれた。近年翻訳技術の発達により、英語を学ぶ必要性が薄れてきたと議論されることがある。状況や相手、目的によっては上手く活用できると思うが、別の友達が私ではなくスマホに向かって言葉を発したとき、私はとても悲しい気持ちになった。いつも私の目を見て心と心のコミュニケーションをとってくれる彼女は「インターナショナルな人」だと思う。
今まで私は「通じなかったらどうしよう」「発音が悪いと思われたら恥ずかしい」などと思い自信がなかったが、この二人の親友のおかげで「大切なのは話し続けること」だと学んだ私は、積極的に人に話しかけることができるようになった。笑顔でポジティブに生きることと、素直になって心を開くことを意識すると、たくさんの人と仲良くなり、英語で会話をすることがどんどん楽しくなっていった。すると「良い先生になるため、未来の子どもたちのために、英語力は伸ばしておくべきだ」というぼんやりとした考えが、「いま目の前にいる、大好きな人たちともっと話せるようになりたい!」という具体的かつ能動的な意志に変わった。私は幸運なことにたくさんの「インターナショナルな人」と出会うことができたのだが、これから出会う人が皆歩み寄ってコミュニケーションをとってくれるとは限らない。今後は発音にも目を向けて「言語としての英語」を学び、お互いが快適に会話を楽しめるよう、私からも歩み寄れるようになりたい。
私たちを歓迎して素敵な文化を体験させてくれたネイティブアメリカンやヒスパニック/ラティーノの人々、困っていたときに損得関係なく「親友だから」と助けてくれた親友、ポジティブな言葉でいつも応援してくれた親友、日本出身だというだけで親しみをもって接してくれた日本語クラブの人々、私のことをsisterやdaughterと呼んで家族の温かさを教えてくれたホストファミリー。インターナショナルで素敵な人たちとの出会いがあったからこそ、こんなにも素晴らしい経験ができたのだと心から感謝している。
「インターナショナルな人」とは、単に共通語を話すことができる人というわけではない。相手を国籍や言語、人種、文化といった視点から見るのではなく、ただ一人の人間として尊重し、コミュニケーションを通して相手のことを一から理解していこうとする態度や価値観をもった人たちのことではないかと思う。私も彼らのような人間になりたい。
留学先: セントラルミシガン乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站
留学期間:2023年8月~2023年12月
費用総額:約75万円
約72万円+3万円(ホームステイ)
支出項目 |
金額(147~154円換算) |
授業料等 |
奈良教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站に納入 |
宿舎費 |
約467,604円(一学期分 $3,031) |
食費 |
約446,777円(一学期分 週16回のミールプラン $2,896) + 2,000円程度(学外での外食など) + 20,000円程度(ホームステイ 外食や自炊など) |
交通費 |
0円 |
学用品/図書 |
約27,262円(一学期分 3冊 $176.71) |
衣服費 |
0円 |
通信費 |
1,080円(月3ギガまで 日本のスマホをそのまま使用) |
教養費 |
0円 |
雑費 |
2,000円程度(日用品、部費、娯楽費、お土産など) + 10,000円程度(ホームステイ プレゼント、お土産など) |
医療費 |
0円 |
旅行等 |
約300,000円 |
?奨学金(Wasaburo Fujimiya Study Abroad Scholarship) 約578,527円 ($3,750)を受給しました。
?友達の家でホームステイをさせていただきました。(12月16日~1月14日)