手作り絵本の楽しさ(梶田 幸恵 著) -奈良教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站 出版会-
67/73
74しているものをきちんと保存するために」、「身近な人(家族、友人、同好の人など)に見せるために」程度でよいのです。誰に見せたいのかをはっきりしておくことは手作り絵本の第一の基本です。 手作り絵本は、子どもだけを対象にしてはいません。幼児から高齢の方まで幅広い年齢層が対象になるといえます。ただ、幅広い年齢層を狙った作品は、かえって焦点が甘くなり、印象(インパクト)が弱くなって、つまらない作品になりがちです。◆手作り絵本は「想い」を伝える 手作り絵本の第二の基本は、題材を選ぶ時に相手に何を伝えたいのか(目的)をはっきりとしておくことです。 学生の感想の中に、思い入れが伝わると深い作品になるという意味の指摘がありました。ここで「(相手に)思い入れが伝わる」というのを「(自分が)心を開く」という言葉に置き換えてみましょう。 「(自分が)心を開く」というのは、自分が抱いている気持ち(想い)を率直にあらわすということです。つぎのようなものがそれに当たります。○あるできごとに遭うことで生まれた感情や感想
元のページ