理科教育学を構築し、分かる授業を展開する(石井 俊行 著) -奈良教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站 出版会-
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- 8 - 4-3.結果 1)気づきの段階と理科?数学の学力 両テスト実施前から両問題は似ていると気づいていた生徒(A段階)は、109人中46人(42.2%)であった。また、実施中、似たような問題を行っていることに気づいた生徒(B段階)は、44人(40.4%)であった。さらに、似たような問題を行っても気づけなかった生徒(C段階)は、19人(17.4%)であった。また、A?B?C段階の生徒の理科と数学のそれぞれの学力を比較した。それは、事前に行った理科と数学の定期テストそれぞれ2回の合計点で行った。その結果を表1に示す。分散分析によってA段階の生徒とC段階の生徒の数学学力に1%水準の有意差が見られた。A段階の生徒の方がC段階のそれより数学学力が有意に高いことが分かる。理科学力では、各段階の生徒の学力に有意な差は見られなかった。しかし、学習内容の共通性に気づけなかったC段階の生徒の理科や数学の学力が、A?B段階の生徒よりも少なからず低いことが分かる。 表1 気づきの段階ごとの数学と理科の学力比較(分散分析)
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