したり話し合ったりして、皆で協力し共に問題解決し生かしていこうとする態度の涵養に繋げます。また、5年社会科の「情報化が社会や産業に与える影響」についての学習でも、プログラミングの影響について意識していくとともに、中学校技術分野「D情報の技術」での「ディジタル作品の設計と制作」や「プログラムによる計測?制御」などへの接続性を配慮した授業展開もあるでしょう。このように、小学校プログラミング教育は、これまでに学校現場で扱わなかった「プログラミング言語」に触れる機会であるとともに、従来から育んできた「情報活用能力」の具体的な取り組み方の指針の一つとなっています。次期学習指導要領の本格実施に向けて、各小学校の地域事情や児童の実態に即した、体系的で系統的な情報活用能力の指導の見直しの中で、無理なく取り組んでいけるような指導計画の準備がすすむことを願っています。〔参考文献〕(1)文部科学省(1997)「情報化の進展に対応した初等中等教育における情報教育の推進等に関する調査研究協力者会議」第一次報告(2)文部科学省(2009)「教育の情報化に関する手引き」(3)文部科学省(2016)「平成27年度文部科学白書」(4)文部科学省(2017)「小学校学習指導要領」及び「小学校学習指導要領解説」(5)文部科学省(2018)「小学校プログラミング教育の手引(第二版)」(6)ICT活用能力を持つ教員養成のための教材開発委員会(2015)「教員養成?研修テキスト(情報教育)―ICT活用指導力UPのためのハンドブック―」1章は、上記「教員養成?研修テキスト(情報教育)」第2章1節「情報教育について」を次期学習指導要領に対応するように抜粋整理したものです。
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