切な時期に支援を開始できるシステムがあります。どの時期に健診を実施するかについては、1歳半と3歳が法律(母子保健法)で定められた年齢となっており、それ以外にもどの時期に健診を行うかは各自治体が決定することになります。近年では、就学へのスムーズな移行を目的に5歳児健診を実施する自治体もあります。本編では5歳児健診の結果を元に、発達の性差に関するデータを紹介します。以下の分析結果は、5歳児健診を受診した4歳6か月~5歳6か月の子ども474人(男児247人、女児227人)の問診票への回答から得たものです。5歳児健診は在籍園単位で実施しており、保護者と保育者に子どもの発達や行動の状況に関する問診への回答を求めています。発達状況に関する問診(保育士用)は11項目(スキップができる、ブランコがこげる、ケンケンができる、四角が描ける、一人で大便ができる、ボタンのかけはずしができる、友達とごっこ遊びができる、ジャンケンの勝敗がわかる、自分の名前が読める、発音が明瞭である、左右がわかる)で構成されています。「はい」の数を合計したものを「発達項目の通過数」とします(平均値:9.2±1.75)。発達項目の通過数を累積通過率として、年齢別(4歳6か月以上~5歳0か月未満と5歳0か月以上~5歳6か月以下)及び性別に示したものが図1です。 注)4:6~5:0:4歳6カ月以上5歳0か月未満 5:0~5:6:5歳0か月以上5歳6か月以下
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