情報を教えはじめた当時も今も、「こざき先生は、国語の先生なのに、情報も教えられるってすごいですね。」と言われることがあります。最近では表現がすっかり逆転してしまっていて、「こざき先生は、情報の先生なのに、国語も教えられるってすごいですね。」という、私としては少々不本意ながらも大変有り難い評価を受けるようになりました。「すごい」という表現は、私個人の能力に対する評価ではなく、国語科=文系、アナログの代表格、情報科=理系、デジタルの代表格と捉えて、一人で両極のことを担当するという振り幅の広さからきているのだろうと思います。たとえば、そんなことからも、みなさんが情報という言葉に対してもっているイメージを垣間見ることができます。乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站入試の話になりますが、2025年から乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站の一般選抜において、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站入学共通テストで教科「情報」を課すことが予定されています。教科「情報」は、パソコンなどのICTに関するハードやソフトを扱うためのスキルアップを目指している教科ではありません。情報機器を扱うために必要となるタイピングやプログラミングやデザインなどの基礎的な力は、義務教育段階で身につけておいて、高校では、その力を生かして情報と情報技術を適切かつ効果的に使うことで、世の中に山積している問題を解決し、これからの社会をより良くしようとする情報活用能力を高めることを目指しています。ちなみに、日本中の高校生が必修で学ぶ「情報Ⅰ」という科目の内容は、次の4項目です。?情報社会の問題解決?コミュニケーションと情報デザイン?コンピュータとプログラミング?情報通信ネットワークとデータの活用こうして、今ではすっかり教科名としても学問領域としても認知されている情報という言葉ですが、ここで、語源について少し学術的な話をしておきましょう。2 情報ということばの語源 情報の語源を語る前に、ICTという言葉を確認しておきたいと思います。ICTは「InformationandCommunicationTechnology」を略した表現で、日本では、学術用語として「情報通信技術」と訳されています。andとありますから、細かい表現にこだわるなら、「情報と通信技術」となるでしょうか。私がICTと教育に関するテーマで語るときには、解釈を少々ア
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