ならやま　2013秋号 page 11/24

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クローズアップ本学教員の研究を詳しく紹介草原の身体に寄り添う～モンゴル伝統スポーツからの視点～なぜモンゴルのスポーツ？「何を研究しているのですか？」と聞かれ、モンゴルの伝統スポーツの研究をしていますと....

クローズアップ本学教員の研究を詳しく紹介草原の身体に寄り添う～モンゴル伝統スポーツからの視点～なぜモンゴルのスポーツ？「何を研究しているのですか？」と聞かれ、モンゴルの伝統スポーツの研究をしていますと答えると、一瞬「？」という反応が返ることがよくあります。特に学生や専門外の方などからは「なぜ、モンゴル？」夏の草原とゲルと更に問い直されます。そもそも興味を持ったことに、人を納得させるほどの理由などないかもしれません。ただ、きっかけならあります。私の場合、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院修士課程の時に、一冊の本を読んだことが始まりでした。当時私は、本学の乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院に籍を置いていましたが、その時ふと手にした岩波新書の『モンゴルに暮らす』（一ノ瀬恵著）を読んだことが、モンゴルと出会うきっかけになりました。一人の日本人女性が中国モンゴル自治区に留学し、そのまま地元の男性と結婚して送る遊牧生活を、感じたままに記した本で、文章だけでなくその写真からも異文化のきらめきを感じ取りました。その後、司馬遼太郎の『草原の記』や椎名誠『草の海』、小長谷有紀『モンゴル風物詩』などモンゴルに関する本を次々に読み進めるうち、どうしても一度彼の地に実際に降り立ち、直に空気が吸いたくて仕方がないようになりました。当時（1990年代）のモンゴル国は、社会主義から民主化に移行しようとしていた時期にあたり、ようやく一般の旅行者も受け入れようとしていた時期でしたので、幸い私も院生の間にモンゴル国を旅行することができました。そこで単純に言ってしまえばカルチャーショックを受けたのです。遊牧民である彼らは、見渡す限り（地平線の長いこと！）の草原に小さな丸いテプロフィール保健体育講座いのうえ准教授井上くにこ邦子井上研究室（左から、平口俊貴（ひらぐちとしき）さん、澤田大登（さわだひろと）さん、井上准教授、宮﨑健太（みやざきけんた）さん、中山拓也（なかやまたくや）さん。4人とも教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站学校教育教員養成課程身体?表現コース3回生）専門は身体文化論日本体育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院博士後期課程修了博士（体育科学）主要著書『モンゴル国の伝統スポーツ単著『モンゴル国の伝統スポーツ――相撲、競馬、弓射』、──相撲、競馬、弓射』（叢文社）叢文社、2005年．共著?『教養としてのスポーツ人類学』、pp．187‐191、大修館書店、2004年．?『スポーツ学の冒険――スポーツを読み解く「知」とは』、pp．6‐15、黎明書房、2009年．?『現代思想』11月号、pp．173‐183、青土社、2010年．?『スポートロジイ』第2号、pp．70‐87、みやび出版、2013年など。AUTUMN 2013ならやま＿10