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カスミサンショウウオ(サンショウウオ科)
学名:Hynobius nebulosus

全長7〜11cm,大きなものでは15cm。
本州の鈴鹿山脈以西・四国北東部・九州北西部に分布。


カスミサンショウウオ。
 西日本にいる止水性(しすいせい)のサンショウウオの代表種です。尾の上下に黄色い模様があるのが特徴です。

・止水性(しすいせい:流水性に対する言葉。湿地や湖沼など水の流れの少ない環境に棲むと言う意味)

カスミサンショウウオのオス。
 繁殖期のオスです。体の側面に肋条(ろくじょう)といわれるしわがあります。お腹に卵を持ったメスに比べて、スマートな感じがします。

◆肋条の顕著見られたオス

カスミサンショウウオのメス。
 繁殖期のメスです。オスに比べて太く見えるのはお腹に卵を持っているためです。

カスミサンショウウオのメス。
 お腹の卵(卵嚢:らんのう)が透けて見えます。早春、湧水の流れ込む水田や溝、湿地などの浅い止水に産卵します。水中の枯れ枝などにこんな感じで産み付けられます。

 卵嚢から出てきたカスミサンショウウオの幼生たちです。一対の卵嚢から30〜80匹の幼生が孵化します。

カスミサンショウウオの幼生
 スマートなオタマジャクシと言ったところですが、体の外側に出たままの鰓(えら)が目立ちます。画面では見えにくいかもしれませんが、目の下あたりに棍棒状の突起(バランサー:平行桿)が出ているのが分かるでしょうか。これは止水性のサンショウウオの幼生に見られる特徴で流水性の種の幼生には見られないそうです。

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