キョウチクトウ(夾竹桃)        Nerium indicum      キョウチクトウ科                          


 6月〜9月にかけて花を咲かせる常緑低木で、高さ3〜5mくらいになります。原産地はインドです。
 花はピンク、白、赤、オレンジとさまざまで、また八重咲きのものもあります。園芸品種がたくさんあるようですね。
 
 葉はすらっと細長く、覚えやすい形をしています。「キョウチクトウにはどくがあるよ!」と幼いころ聞いて、キョウチクトウにあまりいいイメージがなかったのですが、植物体には利尿作用がある有用な成分と、強心作用のある物質が含まれているそうです。
 オレアンドリンという物質が有毒で、葉・茎・花植物体の全ての部分に含まれています。オレアンドリンは青酸カリよりも有毒な物質で、誤って口にしてしまうと中毒症状を起こし、場合によっては死に至ることもあるそうです。
 また、低温で生木を燃やすと煙にもオレアンドリンが含まれるため、その煙を吸ってしまうと食べたときと同じように中毒症状を起こしてしまいます。
 アウトドアでバーベキューなどをするときには気をつけなければいけない植物なのです。
 実際に、バーベキューの串にキョウチクトウの枝を使用し、中毒を起こして亡くなったという事故も起きているようです。
 口にしたりさえしなければ大丈夫なのですが、茎を切るなどして直接触ったあとは手を洗うことをおすすめします。
 
 構内では新館と附属小学校の間の道沿いにたくさん見ることができます。構内には最近芽が出たのだあろう小さな個体が多く、しかも点々と見られるのですがなぜでしょうか?鳥が種子散布をしているのでしょうか?
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