メタセコイア(アケボノスギ)    Metasequoia glyptostroboides    スギ科                          

円すい形の樹形

きれいに並んだ葉

複葉ではない

これが一枚の葉
 2月〜3月に花を咲かせる中国原産の落葉高木、針葉樹です。まわりの背の高い木よりもまださらに頭一つ高く、悠然とそびえ立っているように見えます。円すい形の樹形がとてもきれいです。
 
メタセコイアは「生きている化石」として有名です。日本にも300万年〜100万年前(新生代第三期)にはたくさん生えていて、化石も発見されており、既に絶滅した化石木と考えられていました。ところが、1945年に中国の四川省の山奥で発見され、大ニュースとなりました。
 その実生(種子から発芽して成長したもの)や接ぎ木をおこない、世界中に広がりました。現在、公園や学校には欠かせない存在となっていますが、もとは中国からきたものです。DNA鑑定をするともしかしたら、全国のメタセコイアは遺伝的によく似ているかもしれませんね。

 葉はとても特徴的です。一見複葉に見えますが、たくさんの葉が向かい合ってつき一つのまとまりを作り、それ自身も対生で枝ができています。モミと似ていますが、メタセコイアは触るとやわらかく葉の先は二つにわかれません。
 秋には紅葉し、黄色〜茶色になります。葉の一枚一枚がばらばらに落ちるのではなく、小さな枝ごと落葉します。
 
 成長がとても早く、樹形がきれいに整うため、学校や公園にたくさん植えられています。
  
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