オオジシバリ(大地縛り)   Ixeris debilis   キク科                          

オオジシバリ花のアップ

タンポポ
 3月〜6月にかけて花を咲かせます。
 湿っぽいところが大好きなようで、田のあぜ道によく見られます。構内でも、水路の近くで見られました。
 春に咲いている黄色い花は全てタンポポ…と考えがちですが、実はたくさんの違う種の花が咲いているのです。オオジシバリ、ジシバリ、ニガナ、ノゲシ、オニタビラコ、コオニタビラコ…まだまだありますが、これらは全てキク科でタンポポに似た黄色い花を咲かせます。そういえば、なぜか春には黄色い花が多いような気がします。
 このオオジシバリも、遠くから見るとタンポポそっくり!!でも、近寄ってよくみてみると…花の違いが分かったでしょうか?オオジシバリのほうが「花びらが少ない…、ちょっと貧素な感じがする…」そう思いませんか?実はキク科の植物はたくさんの小さな花が集まって一つに見える花をつくりあげているのです。オオジシバリの花のアップを見てください。花の中心あたりににょきにょきと何かが生えていますね。黒っぽい部分がおしべで、先っちょのくねくね曲がった部分がめしべ(柱頭)なんです。これに花びら一枚をつけたものが一つの花ですから、タンポポよりもオオジシバリのほうが花びらが少ないのではなく、集まっている花の数が少ないということになります。
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