※所属および記事の内容は、作成当時(乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站6年度)のものです。
教職乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院に進学を決めた理由は「教師になって現場に出る前にもっと数学教育を研究したい」という気持ちが強かったからです。
私は今、数学教育の研究室に所属しており、ICTを用いた教材の研究を行っていますが、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站生の頃は代数学のゼミに所属していて純粋数学を勉強していました。
もともとは数学が好きで代数学を深く学びたいと思ったことがきっかけで入った代数学ゼミでしたが、「せっかく教育乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站にいて将来は教師になるのだから、数学教育も深く知っておきたい」と思っている自分もいました。その時は「教職乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院という選択肢もあるのか」程度のものでしたが、実際に進学を決めたきっかけは4回生のときの教育実習でした。
実習をさせていただいた学校では、黒板の半分が電子黒板であるにも関わらず、授業の内容は教科書を電子黒板に映しながらもう半分の黒板に板書して進めていくという従来のもので、もっと電子黒板やタブレットを効果的に使う数学の授業はできないのだろうかという疑問が生まれました。
乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站を卒業してすぐに現場に出た場合、そういった疑問を追求するための知識も時間的余裕もなく、日々の業務に忙殺されるのではないかという懸念がありました。しかし、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院に進学すれば、時間をかけて知りたいことをより深く研究できるのではないかと考え、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院進学を決めました。
院生の自分を俯瞰してみると、3つの顔があることに気が付きました。それが「学生としての顔」、「研究者としての顔」、「教育者としての顔」です。
「学生としての顔」が出るのは普段の乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院の授業で勉強しているときです。乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院の授業は活発に意見を交流させながら進めていく授業が多く、周りの人たちは様々な研究テーマを持った院生や経験豊富な現職教員の方たちなので、多様な意見に触れて日々新たな知見を得ることができます。
また、 研究室での研究活動や全国で開かれる学会に参加するときは「研究者としての顔」になります。
私の研究室は週に1回のペースで研究の進捗報告会があり、発表会や学会を通して他乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站の院生や研究者の方たちとも意見を交流することができ、研究者として自らの専門性を高められます。特に学会では全国の数学教育のスペシャリストが集まるので、その方たちとお話しできる機会はとても貴重で、今の教育の最先端に触れることができます。
最後に「教育者としての顔」ですが、教職乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院では週に1回行われる毎週実習と、ある定められた期間に1か月間行われる4週実習があります。そこでは研究的視点も持ちながら、理論だけでなく実践にも焦点を当てて実習することができ、1人の教員としての役割と乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院の研究者としての役割が求められます。
乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站生の教育実習とは違い、教員免許も持っている状態での実習なので、ただ授業をするだけでなく校務分掌にも携わり、学校を運営することとはどういうことなのかを学ぶことができます。
以上の3つの顔をバランスよく持ちながら、楽しく充実した乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院生活を送っています。
授業では熱量の高い院生や経験豊富な現職教員の方たちとともに深く学び、研究では自らの理想の教育をストイックに追求し、現場では子どもたちと深く関わり合いながら学校の現状を知ることができる、といったように教職乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院では理論と実践のいいとこ取りできる環境が整っていると私は考えています。そして、「主体性を持って積極的に学びたい」という人や「新たな教育の可能性を研究することにチャレンジしてみたい」という人には最高の環境だと思います。
今までは乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站の授業や実習などを通して数学教育を「勉強」しているという感覚が強かったのですが、乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院では「研究」することに焦点が当てられます。自らの手で数学教育を追求していくという2年間の経験が、今後教師を続けていくに当たっての教育観に大きな影響を与えてくれると思っています。
皆さんも教職乐竞体育_乐竞体育app下载-官方网站院で自らの教育観ともう一度向き合ってみませんか。