11月8日(金)に、日本語?日本文化研修留学生、教員研修留学生、協定校交換留学生ら短期留学生33名を対象に琵琶湖、近江八幡へ学習旅行を実施しました。
この学習旅行では、日本最大の湖「琵琶湖」の自然と、近江八幡の伝統的な街並みから、日本文化を体験学習しました。
まず、この地域で古くから作られている「水茎焼」の陶芸体験で、一人2つずつ作品を作りました。午後からは小舟にのって水郷めぐりをしながら、俳句を作りました。最後に、ボランティアガイドさんと一緒に近江八幡の古い街並みを散策しました。
当日はいいお天気にめぐまれ、奈良とは一味違う文化を学ぶことができました。
今回の学習旅行について、留学生には俳句の課題が出されました。
【留学生が詠んだ俳句】
川下り 川にも染まる 葦の色 ― オウギョウセン(中国)
船漕いで 五感の魅力 嬉しいね ― アンドレア(ルーマニア)
池の上 私は寝てる 寒い夢 ― カヤ(スロベニア)
寒いけど 景色を見ると 心の火 ― アーロン(ベルギー)
静かさや ひかりに浴びた 我が小舟 ― マルチン(ポーランド)
船風の 静寂の時 魂癒やす ― アルノー(フランス)
青い空 思いに落ちる 寂しいな ― リザ(ドイツ)
秋踏え 路地を散策 迷わけり ― ショウチククン(中国)
紅葉落ち 秋の木漏れ日 孤独の日 ― ドク(ベトナム)
龍の川 ながれながれて 秋感じ ― マルコ(ブラジル)
あきみなも かすかなかぜで さざれなみ ― トゥーリ(エストニア)
とびながら とりはえじきを さがします ― エリック(米国)
ふるびわこ かもパンたべらず みずのおと ― ナディーン(ドイツ)
水面で 流れる落ち葉 君のよう ― ジュヒ(韓国)
おおさぎよ なにをみてるの わたしかな ― ミニ(韓国)
秋の風 口笛の音 純粋だ ― キーナン(米国)
むくどりは とんでいるまに うんこする ― サム(米国)
琵琶湖の上 恋を呼んでる 鳥の声 ― ムティア(インドネシア)
秋晴れに びわ湖の心 わかりけり ― スリコ(アゼルバイジャン)
秋空に 羽ばたく鳥よ 連れていて ― ギタ(インドネシア)
山々や 紅葉振りけり 浮き世かな ― アリン(ルーマニア)
眩しき日 裂け開け栗や 笑顔如 ― コウセイ(中国)
水についに あらわれた 秋の空 ― アリョーナ(ウクライナ)
虎に檻 そっちょくないけん かいほうよ ― アリエル(米国)
水はながれます かもはおよぎます かぜがふきます ― ケイトリン(米国)
夕暮れ 手と手をつないで 二人の町 ― 詠み人知らず(中国)
冬の雪 春を夢見て 長時間 ― 詠み人知らず(フランス)
ふねのぼり みずの音きく びわの色 ― 詠み人知らず(ベトナム)
しがの旅 とてもよかった また今度 ― 詠み人知らず(インド)
水の秋 エルテのみなさん いま試験中 ― 詠み人知らず(ハンガリー)
【参考】/international/
ガイドの案内で近江八幡の歴史を聞く留学生